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2025.08.28 コラム

【特定技能:農業分野】耕種農業・畜産農業の仕事内容と1年の流れを解説

【特定技能:農業分野】耕種農業・畜産農業の仕事内容と1年の流れを解説

日本の「食」を支える重要な産業である農業。今、この分野では、特定技能の在留資格を持つ外国人材が大きな戦力として期待されています。

「農業の仕事に興味があるけど、具体的にどんなことをするの?」
「作物を育てるのと、動物を育てるのでは、仕事内容は違う?」

本記事では、特定技能「農業」分野で働くことを考えている方や、受け入れを検討している企業担当者様に向けて、耕種農業と畜産農業の具体的な仕事内容と、季節ごとの仕事の流れを詳しく解説します。

特定技能「農業」でできる仕事とは?

特定技能「農業」の仕事は、大きく分けて「耕種農業」と「畜産農業」の2つの分野があります。どちらの分野でも、生産から出荷まで幅広い業務に携わることができます。

耕種農業と畜産農業:2つの専門分野

  • 耕種農業: 米、野菜、果物、花など、畑や水田で作物を栽培する仕事です。植物の成長に寄り添い、収穫の喜びを味わえるのが魅力です。
  • 畜産農業: 牛、豚、鶏などの家畜を飼育し、肉、卵、牛乳などを生産する仕事です。動物の命と向き合う、責任とやりがいの大きい仕事です。


技能実習との違い:より幅広い業務が可能に

特定技能は、技能実習制度と比べて従事できる業務の範囲が広いのが特徴です。例えば、技能実習では対象外だった稲作や、農畜産物を使った加工品の製造・販売、さらには農作業機械の運転など、より多様なスキルを身につけ、キャリアの幅を広げることが可能です。


【耕種農業】作物を育てる仕事と季節ごとの流れ

耕種農業の仕事は、季節の移り変わりと密接に関わっています。種をまき、育て、収穫するというサイクルは、自然の営みそのものです。


主な仕事内容(栽培管理、収穫、出荷など)

耕種農業の仕事は多岐にわたります。

  • 栽培管理: 畑を耕し、種まきや苗の植え付け、肥料やり、水やり、雑草取り、病害虫の防除など、作物が元気に育つための管理を行います。
  • 収穫・選別: 成長した作物を収穫し、大きさや品質ごとに仕分ける作業です。
  • 出荷・調整: 選別した農産物を袋や箱に詰め、市場や店舗に出荷します。
  • 施設管理: ビニールハウスの温度管理や修繕なども重要な仕事です。


季節ごとの仕事カレンダー(春・夏・秋・冬)

作物の種類によって異なりますが、一般的な1年の流れは以下のようになります。

  • 🌸 春(3月~5月): 多くの作物の種まきや植え付けが行われる、シーズンの始まりの季節。土づくりや畑の準備に追われます。
  • ☀️ 夏(6月~8月): 作物がぐんぐん成長する時期。水やりや追肥、雑草・害虫対策など、きめ細やかな管理が求められます。
  • 🍁 秋(9月~11月): 実りの季節。米の稲刈りをはじめ、多くの野菜や果物の収穫で最も忙しい時期を迎えます。
  • ⛄️ 冬(12月~2月): 農閑期となる地域も多いですが、ビニールハウスでの栽培や、土壌の改良、農機具のメンテナンス、翌年の作付け計画など、次のシーズンに向けた大切な準備期間です。


【畜産農業】動物を育てる仕事と日々の業務

畜産農業は、動物の命を預かる責任ある仕事です。天候に左右されることは少ないですが、生き物相手のため、365日休みなくお世話が続きます。


主な仕事内容(飼養管理、衛生管理、健康チェックなど)

家畜が健康に育つための環境を整えるのが中心的な業務です。

  • 飼養管理: 毎日の餌やりや水やり。家畜の種類や成長段階に合わせて、適切な量と内容の飼料を与えます。
  • 衛生管理: 畜舎の清掃、消毒、敷料の交換など。家畜を病気から守るための最も重要な仕事の一つです。
  • 健康チェック: 家畜の様子を毎日観察し、元気がない、食欲がないなどの異常がないかを確認します。
  • 生産物の出荷: 酪農では搾乳、養鶏では集卵・選別、肉用牛・豚では出荷作業などを行います。
  • 繁殖・育成: 人工授精や出産の介助、生まれた子牛や子豚のお世話も行います。


1日の仕事の流れ(酪農、養豚、養鶏の例)

畜産の種類によって仕事内容は異なりますが、一例として1日の流れをご紹介します。

  • 【酪農の例】

    • 早朝:牛舎の清掃、朝の搾乳、餌やり
    • 午前:子牛の哺乳、牛舎の見回り、獣医師による健康診断の補助
    • 午後:飼料の準備、牛舎の修繕、堆肥の処理
    • 夕方:夕方の搾乳、餌やり、牛舎の最終見回り
  • 【養豚・養鶏の例】

    • 1日の大半は、自動給餌器や空調設備の管理、家畜の健康状態のモニタリング、畜舎の清掃・消毒などが中心となります。

近年では、IT技術を活用したスマート農業も進んでおり、給餌や健康管理をセンサーやコンピュータで管理することも増えています。


知っておきたい農業の労働環境とキャリアパス

農業は、他の産業とは少し異なる労働環境やキャリアパスがあります。


労働時間と休日:天候に左右される柔軟な働き方

農業は天候や季節、生き物の状態によって作業内容が大きく変わるため、労働基準法における労働時間、休憩、休日の規定が一部適用されません。そのため、繁忙期には労働時間が長くなることもありますが、農閑期には長期休暇が取得しやすいといった特徴もあります。もちろん、特定技能外国人に対しても、日本人と同等以上の給与や待遇が保証されなければなりません。


特定技能2号への道:現場リーダーとしてのキャリア

特定技能「農業」は、2023年から「特定技能2号」の対象分野となりました。1号で経験を積んだ後、試験に合格すれば、現場の作業員を指導するリーダーとして、より専門的な立場でキャリアを積むことができます。2号になれば、在留期間の更新に上限がなくなり、要件を満たせば家族を日本に呼ぶことも可能になります。


まとめ:自然と共に働き、日本の食を支えるやりがい

農業は、天候に左右されたり、体力を必要としたりと、決して楽な仕事ばかりではありません。しかし、自分たちが丹精込めて育てた作物や家畜が、人々の食卓に届き、「おいしい」という笑顔に繋がることは、何にも代えがたい大きなやりがいと誇りになります。

自然の恵みを感じながら、日本の食文化を最前線で支える。特定技能「農業」は、そんな貴重な経験ができる魅力的な仕事です。


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