【2025年最新】特定技能「工業製品製造業」の人材活用が変わる!一般社団法人工業製品製造技能人材機構(JAIM)完全ガイド
【2025年最新】特定技能「工業製品製造業」の人材活用が変わる!一般社団法人工業製品製造技能人材機構(JAIM)完全ガイド
人手不足が深刻化する日本の製造業にとって、外国人材の受け入れは重要な経営戦略の一つです。特に「特定技能」制度は、即戦力となる人材を確保する上で欠かせない制度となっています。
2025年、この特定技能「工業製品製造業」分野の運用が大きく変わります。その中心的な役割を担うのが、新たに設立された「一般社団法人 工業製品製造技能人材機構(JAIM)」です。
本記事では、登録支援機関として、工業製品製造業分野で特定技能外国人の受け入れを検討している企業様、既に従事している企業様に向けて、JAIMの概要から加入の必要性、会費、今後の動向まで、最新情報を分かりやすく解説します。
一般社団法人工業製品製造技能人材機構(JAIM)とは?
一般社団法人工業製品製造技能人材機構(Japan Association for Human Resources in Industrial Product Manufacturing、略称:JAIM)は、工業製品製造業分野における特定技能外国人の適正かつ円滑な受け入れを実現するために設立された法人です。
2025年4月7日に設立され、同年6月25日に経済産業大臣より正式に「特定技能外国人受入事業実施法人」として登録されました。
これまで特定技能外国人の受け入れ企業の監督・支援を行ってきた「製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会」に代わる組織として、より強力なサポート体制を構築し、製造業の人材確保と健全な発展に貢献することを目的としています。
なぜJAIMが設立されたのか?制度改正の背景
JAIM設立の背景には、特定技能制度における大きな変化があります。
- 受け入れ人数の大幅拡大: 2024年3月の閣議決定により、工業製品製造業分野における特定技能1号の5年間の受け入れ見込み数が、従来の約3.5倍である17万3,300人に拡大されました。
- 対象業務の拡大: 対象となる業務区分も3区分から10区分へと広がり、より多くの製造現場で外国人材の活躍が期待されています。
このように制度が大幅に拡充されたことに伴い、受け入れ企業の支援や制度の適正な運用を、より主体的かつ機動的に行うための新たな組織としてJAIMが設立されるに至りました。
JAIMの主な事業内容
JAIMは、特定技能外国人と受け入れ企業の双方を支援するため、多岐にわたる事業を行います。
- 特定技能評価試験の作成・実施: 外国人材の技能レベルを公平に評価するための試験を作成し、国内外で実施します。
- 多言語による相談・支援窓口の運営: 外国人材や企業からの相談に、多言語で対応できる窓口を設置します。
- 試験対策講座や教材の提供: 外国人材が試験に合格できるよう、対策講座の実施や教材を開発・提供します。
- 在留資格申請・報告書作成セミナーの開催: 企業が複雑な行政手続きをスムーズに進められるよう、セミナーなどを開催します。
- 受け入れ企業への指導・支援: 企業が法令を遵守し、外国人が働きやすい環境を整備できるよう、必要な指導や情報提供を行います。
【重要】JAIMへの加入は「必須」です
最も重要な点は、工業製品製造業分野で特定技能外国人を受け入れる、または今後受け入れようとするすべての事業所は、JAIMへの入会が必須となることです。
これまで「製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会」に加入していた事業所も、改めてJAIMへの入会手続きが必要となりますのでご注意ください。
賛助会員の入会手続きは、2025年7月1日(火)から開始される予定です。
今後、在留資格の申請時にはJAIMの会員であることを証明する書類が必要となるため、対象となる企業は速やかに準備を進める必要があります。
JAIMの会費について
JAIMへの入会には、年会費が必要となります。会費は会員の種類によって異なり、2025年度は設立初年度のため減額措置が取られています。
会員種別 |
対象 |
年会費 |
2025年度の年会費(半額) |
正会員 |
制度目的に賛同し、運営に貢献できる業界団体など |
100,000円 |
50,000円 |
賛助会員 |
特定技能外国人を受け入れる製造業の事業所(中小企業) |
60,000円 |
30,000円 |
賛助会員 |
特定技能外国人を受け入れる製造業の事業所(大企業) |
80,000円 |
40,000円 |
※現時点では入会金に関する情報はありませんが、年会費が必要となります。
※上記は2025年6月時点での情報です。最新の情報はJAIMの公式ウェブサイト等でご確認ください。
製造業の未来を支えるJAIMと共に
一般社団法人工業製品製造技能人材機構(JAIM)の設立は、人手不足に悩む日本の製造業が、質の高い外国人材を適正かつ円滑に受け入れるための新しい一歩です。
特定技能制度の活用は、企業の生産性向上や技術継承において、今後ますます重要になります。JAIMは、そのための強力なパートナーとなるでしょう。
登録支援機関として、私どもは企業の皆様がこの新しい制度にスムーズに対応できるよう、情報提供から申請サポートまで、きめ細やかな支援を行ってまいります。ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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