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2025.08.29 コラム

【特定技能:漁業分野】漁業・養殖業の仕事内容と働き方を徹底比較

【特定技能:漁業分野】漁業・養殖業の仕事内容と働き方を徹底比較

四方を海に囲まれた日本にとって、水産業は国の食を支える基幹産業です。しかし、この分野もまた、深刻な人手不足と高齢化に直面しており、特定技能を持つ外国人材の力が不可欠となっています。

特定技能「漁業」の仕事は、自然を相手にするダイナミックな魅力がある一方で、厳しい側面も持ち合わせています。

この記事では、漁業分野で働くことを目指す方や、受け入れを検討する事業者様に向けて、その2大分野である「漁船漁業」と「養殖業」の仕事内容や働き方の違いを、分かりやすく徹底比較します。

特定技能「漁業」で働くとは?2つの主要な仕事

特定技能「漁業」の仕事は、大きく分けて、海に出て魚を獲る「漁船漁業」と、陸地や沿岸で魚介類を育てる「養殖業」の2種類があります。どちらも日本の食卓に欠かせない重要な仕事ですが、その内容は大きく異なります。

① 漁船漁業:大海原で獲物を追う仕事

漁船に乗り込み、船長や他の乗組員と協力しながら、天然の魚や貝、海藻などを獲る仕事です。自然の厳しさと隣り合わせですが、大漁だった時の達成感や、チームで一体となって目標を達成する喜びは、この仕事ならではの醍醐味です。

② 養殖業:魚や貝を育てる仕事

陸上や海上のいけす(生簀)で、魚や貝、海藻などを稚魚や種から育て、出荷できる大きさになるまで管理する仕事です。天候に左右されにくく、計画的に仕事を進められるのが特徴で、いわば「海の牧場」のような仕事です。

【漁船漁業】の仕事内容と働き方

「漁師」と聞いて、多くの人がイメージするのがこの漁船漁業でしょう。チームワークと体力が求められる仕事です。

主な仕事内容(漁具の準備、操業、漁獲物の処理など)

  • 出漁準備: 網や釣り針といった漁具の製作、補修、船への積み込みを行います。
  • 操業: 魚群探知機などを使って魚の群れを探し、網を投入したり、釣り糸を垂らしたりします。
  • 漁獲物の処理: 獲れた魚を種類や大きさごとに選別し、氷詰にするなど鮮度を保つための処理を船上で行います。
  • 帰港後の作業: 漁獲物を市場などへ運び、船や漁具の清掃、メンテナンスを行います。

働き方の特徴:天候と漁次第の不規則なスケジュール

漁船漁業の仕事は、自然が相手。天候が悪ければ海に出られず、漁獲量は日によって大きく変動します。そのため、勤務時間は不規則になりがちです。日帰りの漁もあれば、数週間から数ヶ月にわたって船上生活を送る遠洋漁業もあります。

給与体系:固定給+歩合給が一般的

給与は、毎月決まった額がもらえる「固定給」に、漁獲量に応じて支払われる「歩合給(インセンティブ)」がプラスされることが多いのが特徴です。チームの頑張りが直接収入に反映されるため、高いモチベーションに繋がります。

【養殖業】の仕事内容と働き方

「育てる漁業」とも呼ばれる養殖業は、計画性と丁寧さが求められる仕事です。

主な仕事内容(餌やり、いけすの管理、収獲・出荷など)

  • 飼育管理: 魚や貝の成長段階に合わせて、毎日決まった時間に餌を与えます。
  • 環境管理: いけすの水の汚れ具合をチェックし、網の交換や清掃を行います。魚たちが病気にならないよう、健康状態の観察も欠かせません。
  • 出荷作業: 十分に成長した魚や貝を、傷つけないように丁寧に収獲(水揚げ)し、大きさごとに選別して出荷します。
  • 施設管理: いけすや餌やり機など、施設の点検や補修も重要な仕事です。

働き方の特徴:陸上での計画的なスケジュール

養殖業は、陸上での作業が中心で、年間スケジュールに沿って計画的に仕事を進めることができます。天候による影響は漁船漁業に比べて少なく、勤務時間も安定している傾向にあります。

給与体系:安定した固定給が中心

給与は、毎月決まった額が支払われる「固定給」が中心です。漁獲量によって収入が大きく変動することが少ないため、安定した生活設計を立てやすいのが魅力です。

あなたはどっち向き?漁業と養殖業の向き・不向き

漁船漁業が向いている人 養殖業が向いている人
性格 チームで協力するのが好き、冒険心がある コツコツと丁寧な作業が好き、観察力がある
体力 体力に自信があり、船酔いに強い 陸上での作業が中心のため、船酔いの心配はない
生活 不規則な生活リズムでも対応できる 規則正しい生活リズムで働きたい
収入 頑張り次第で高収入を目指したい 毎月安定した収入を得たい

まとめ:日本の豊かな水産資源を支える、やりがいのある仕事

大海原で自然と向き合う「漁船漁業」と、生き物の成長に寄り添う「養殖業」。

働き方や魅力は異なりますが、どちらも日本の豊かな食文化を支える、誇りとやりがいに満ちた仕事です。特定技能制度では、どちらの分野でも経験を積むことで、現場のリーダーとなる「特定技能2号」への道も開かれています。

あなたの興味や適性に合った働き方を選び、日本の漁業の未来を担う一員として、新たなキャリアをスタートさせてみませんか。


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