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2025.08.15 コラム

特定技能「ビルクリーニング」の試験内容と対策ポイント

はじめに:特定技能「ビルクリーニング」を目指すあなたへ

日本の清潔で快適な環境を支えるプロフェッショナル、ビルクリーニング。今、この分野でキャリアを築きたいと考える外国人材にとって、大きなチャンスとなるのが「特定技能」の在留資格です。本記事では、その第一関門である「ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験」に焦点を当て、試験の具体的な内容から、合格を掴むための効果的な対策ポイントまで、詳しく解説していきます。

なぜ今、特定技能「ビルクリーニング」が注目されるのか?

日本のビルクリーニング業界は、社会に不可欠なサービスである一方、深刻な人手不足に悩まされています。そこで、即戦力となる人材を確保するために創設されたのが特定技能制度です。この資格を取得することは、安定した雇用と、日本での長期的なキャリア形成への扉を開くことを意味します。あなたの専門スキルが、今まさに日本で求められているのです。

試験合格がキャリアの第一歩

特定技能の在留資格を得るためには、専門知識と技能を証明する「技能評価試験」と、一定の日本語能力を示す「日本語試験」の両方に合格する必要があります。この記事を読んで、試験の全体像をしっかりと理解し、万全の準備で合格を目指しましょう。

まずは知ろう!特定技能「ビルクリーニング」試験の全体像

試験対策を始める前に、まずは敵を知ることから。試験の基本的なルールを把握しておきましょう。

試験の目的と2つの必須試験(技能+日本語)

この試験の目的は、ビルクリーニング分野で働くために必要な専門知識・技能と、基本的な日本語能力を持っているかを評価することです。そのため、以下の2つの試験に合格する必要があります。

  1. ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験(本記事で詳しく解説)
  2. 日本語試験(国際交流基金日本語基礎テストまたは日本語能力試験N4以上)

受験資格は?(年齢・在留資格)

受験するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 年齢: 試験日において満17歳以上であること。(インドネシア国籍の方は満18歳以上)
  • 在留資格: 日本国内で受験する場合は、中長期の在留資格を持つ合法的な滞在者であること。(「短期滞在」での受験はできません)

試験免除の対象者とは?(技能実習2号修了者)

全員が試験を受けなければならないわけではありません。ビルクリーニング職種の「技能実習2号」を良好に修了した方は、上記の技能試験と日本語試験の両方が免除されます。これは、技能実習を通じて、すでに十分なスキルと知識が身についていると認められるためです。

【CBT方式】技能評価試験の内容を徹底解剖!

技能評価試験は、2025年3月から、会場のパソコンを使って解答する「CBT(Computer Based Testing)」方式に全面的に移行しました。学科試験と実技試験の両方があり、それぞれに合格する必要があります。

学科試験:20分で20問!写真やイラストで知識を問う

学科試験では、ビルクリーニング作業に関する基本的な知識が問われます。写真やイラストを見て、正しい作業方法や道具を判断する問題が中心です。

  • 試験時間: 20分
  • 問題数: 20問
  • 出題形式: 真偽形式(〇か×か)、選択形式
  • ポイント: 問題文と画像をよく見て、落ち着いて解答することが大切です。

実技試験:30分で30問!実践的な判断力がカギ

実技試験といっても、実際に体を動かすわけではありません。学科試験と同様にパソコン画面上で、作業の順番を並べ替えたり、状況に応じた適切な判断を選んだりする問題が出題されます。

  • 試験時間: 30分
  • 問題数: 30問
  • 出題形式: 真偽形式、選択形式、並べ替え形式
  • ポイント: より実践的な内容が問われるため、作業手順の正確な理解が合格のカギとなります。

合格基準は?両方60%以上で合格!

合格するためには、学科試験と実技試験の両方で、それぞれ満点の60%以上の点数を取る必要があります。どちらか一方だけが高得点でも、もう一方が基準に達していなければ不合格となるため、バランスの取れた学習が不可欠です。

合格率から見る試験の難易度

「試験はどのくらい難しいの?」と気になる方も多いでしょう。ここで、最新の試験結果から難易度を見てみましょう。

最新の合格率をチェック!

直近の試験(2025年3月実施分)では、特定技能1号評価試験の合格率は 約61.9% でした。受験者の半数以上が合格していることから、しっかりと準備をすれば、決して乗り越えられない壁ではないことが分かります。ただし、油断は禁物です。不合格になる人も4割近くいるという事実を忘れず、計画的に学習を進めましょう。

1号と2号の難易度の違い

ちなみに、さらに上のレベルである「特定技能2号」の試験は、現場の管理者としての知識が問われるため、難易度が格段に上がります。2024年5月に行われた2号試験の合格率は、わずか 10% でした。まずは1号の合格を確実に目指すことが重要です。

これで万全!合格を掴むための3つの対策ポイント

では、どうすれば効率的に学習を進め、合格を勝ち取ることができるのでしょうか。ここでは、最も重要な3つの対策ポイントをご紹介します。

ポイント1:公式テキストを徹底的に読み込む

試験を主催する「全国ビルメンテナンス協会」が、公式の学習テキストをウェブサイトで無料公開しています。これは、いわば ”合格への教科書” です。日本語だけでなく、英語、ベトナム語、中国語など多言語に対応しており、マンガ形式で分かりやすく解説されています。

まずはこのテキストを隅々まで読み込み、試験範囲の全体像を把握することから始めましょう。

ポイント2:公式動画で作業手順をマスター

実技試験対策として、最も効果的なのが公式の訓練用動画です。YouTubeで無料公開されており、床の清掃、ガラスの清掃、トイレの清掃など、実際の作業手順を映像で確認することができます。

テキストだけでは分かりにくい細かな動きや注意点を、視覚的に理解することで、記憶に定着しやすくなります。繰り返し視聴して、正しい手順を体に覚えさせましょう。

ポイント3:過去問を解いて出題形式に慣れる

知識をインプットするだけでなく、アウトプットの練習も欠かせません。公式サイトでは、過去の学科試験問題が公開されています。これを解くことで、実際の問題のレベル感や、どのような点が問われやすいのか、といった出題傾向を掴むことができます。

時間を計りながら解くことで、本番同様の緊張感を持って練習することができます。

CBT試験ならではの注意点と対策

CBT方式への移行に伴い、いくつか注意すべき点があります。

パソコン操作に慣れておこう

普段パソコンをあまり使わないという方は、基本的なマウス操作やクリック、ドラッグ&ドロップといった操作に慣れておく必要があります。公式サイトにはCBTの体験版もあるので、事前に試しておくと、当日慌てずに済みます。

時間配分を意識する

学科試験は20分で20問、実技試験は30分で30問と、1問あたりにかけられる時間は約1分です。分からない問題に時間をかけすぎると、最後まで解ききれなくなってしまいます。自信のない問題は後回しにするなど、時間配分を意識する練習もしておきましょう。

試験合格後の流れ

見事、技能試験と日本語試験の両方に合格したら、ゴールはもうすぐそこです。しかし、安心してはいけません。

合格だけでは終わらない!在留資格の申請へ

試験合格は、あくまで在留資格を得るための要件の一つです。合格後、日本の企業と雇用契約を結び、地方出入国在留管理局に「在留資格認定証明書」の交付申請(海外在住の場合)または「在留資格変更許可申請」(国内在住の場合)を行う必要があります。これらの申請が許可されて、初めて「特定技能」として日本で働くことができるのです。

まとめ:しっかり準備して、特定技能「ビルクリーニング」のプロフェッショナルへ!

特定技能「ビルクリーニング」の評価試験は、決して簡単な試験ではありませんが、正しい情報をもとに、計画的に学習を進めれば、必ず合格できる試験です。

公式のテキストと動画を最大限に活用し、CBT方式に慣れておくこと。これが、合格への最短ルートです。あなたの努力が実を結び、日本でプロフェッショナルとして活躍できる日が来ることを、心から応援しています。

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